銀野舎
銀野舎ブログはじめてはじめてのトレンディドラマ
[2019/12/18] ブログはじめて
はじめてのトレンディドラマ
 1991年1月。高校2年生の時、月9で『東京ラブストーリー』開始。世間は大騒ぎで、思春期の高校生は更に輪をかけ大騒ぎ。翌日の学校はいつもカンチとリカがどうしたこうしたと話題になり、特に女子はキャーキャー言いながら盛り上がり。
 でも、私は面白さが分からなかった。話題に付いていこうと思ってとりあえず見てはいたが、何が面白いのか最後まで全く理解できなかった。
 一応、初めて見たトレンディドラマは『東京ラブストーリー』ということなるのだが、ドラマの内容は全く理解できなかったので、見ていないも同然である。

 1993年10月。大学2年の時、月9で『あすなろ白書』開始。親元を離れて暮らしており、自分の部屋で好きなようにテレビを見れるようになったので、おそらく、私が初めて最初から最後まで全て見続けたドラマが『あすなろ白書』だと思う。
 細かいストーリーも登場人物もほとんど覚えていないが、どんでん返しの連続で毎週いつも驚きながら見ていた印象は覚えている。ドラマはそういうものなのだろうが、全く見慣れていなかったので、「えぇ!何この展開!?」という驚きが大きかった。あと、眼鏡を掛けたキムタクも覚えている。あれから20年以上経った今でもまだドラマの主演のキムタクは、ただただシンプルに凄いと思う。

 1994年8月。大学3年の夏休み、実家に帰省してダラダラしていた。両親は共働きで日中は家におらず、じいちゃんばあちゃんは孫に優しく何でもしてくれるので、ひたすらダラダラしていた。
 あの頃は、午前中にはアニメの再放送をやっていて、夕方にはドラマの再放送をやっていた。実家の茶の間でテレビを見ていて、『東京ラブストーリー』の再放送があることを知り、「あぁ、そういえば、高校の時に流行ってたなぁ。暇潰しになるかなぁ……」と思って見始めたら、これが、なんと、最高に面白い!!!
 再放送は毎日連続して放送してくれるので、一気にまとめて見ることができて良い。私は夕方のその時間だけは茶の間で『東京ラブストーリー』を見ていた。ばあちゃんにとっては私が真剣にドラマを見ている様子が面白いらしく、なぜか、毎日ばあちゃんと一緒に『東京ラブストーリー』を見た。高校の時には面白さが全く分からなかったが、あれから4年経ち、私もようやく面白さが分かるようになったようだ。こりゃ高校の時にみんな見て大騒ぎするよなぁ、と納得。
 ちなみに、ばあちゃんが親戚の家へ行った時に、「あの子があんな大人のドラマを見るようになるなんて……」と感慨深く話していたことを、後になって親戚から聞いた。
 この同時期だったかは覚えていないが、『101回目のプロポーズ』『ひとつ屋根の下』なども夕方の再放送で見た。月9で放送していた当時に話題になっていたことは知っていたが、私はリアルタイムには見ておらず、あの頃の有名なトレンディドラマのほとんどを再放送で見た。

 1997年1月。就職して社会人2年目。お付き合いしている彼女がいた。月9で『バージンロード』~『ひとつ屋根の下2』を放送していた時期。誰にでも不意に思い出が蘇ってくるきっかけになる映像や音楽があるだろうが、私はドラマの『バージンロード』『ひとつ屋根の下2』を見たり、それぞれの主題歌の『CAN YOU CELEBRATE?』『サボテンの花』を聴くと、当時の彼女を思い出す。

 1997年7月。月9で『ビーチボーイズ』開始。私が一番好きなドラマだ。小説や映画など自分が見てきたあらゆる全ての作品の中で、『ビーチボーイズ』が一番好きだ。
 最初から『ビーチボーイズ』を見ようと思っていたわけではなく、『ひとつ屋根の下2』を見ていた流れでそのまま月9のドラマを見ていたら、次が『ビーチボーイズ』だっただけ。でも、初回ですぐに私の心は完全に奪われた。初回の最後に2人が民宿へ帰ってくるシーンは、何度見ても泣ける。今でも泣ける。
 それから毎週、月曜9時だけは彼女の相手もしないで『ビーチボーイズ』を見ることだけに集中した。リアルタイムに見ながらビデオでも録画しておいて何度も見た。余りにも真剣に見ているので、出演している真琴(広末涼子)と春子(稲森いずみ)のどちらが好きなのかと疑われて問い詰められ、喧嘩になったこともあった。その度にいつも広海(反町隆史)と海都(竹野内豊)が好きで見ていると説明しても、理解してもらえなかった。

 1997年10月。『ビーチボーイズ』の最終回で広海と海都が『自分の海』を探して旅立ったのを見届けてから、私も海都のように会社を辞めた。ようやくこの時に、私がずっと言い続けていたことが本当だったと彼女は気づいたらしい。
 そして私は、広海のように一人旅に出発するのだが、それはまた別の話……。

 それからも『ビーチボーイズ』は録画したビデオで何度も見ていたのだが、ビデオテープは次第に劣化していく。あの頃は夏になると『ビーチボーイズ』を再放送してくれていたので、その度に新しく録画し直していた。
 そして2010年、遂に『ビーチボーイズ』のDVDが発売。10年待った。もちろん予約して購入。今でも夏になると毎年必ず見ている。毎年見ても、感動して泣ける。
 初めてドラマを見ていた時は、広海のように自由になりたかった。それから仕事を続けていると、海都に感情移入するようになった。それから更に歳を重ねると、海都を連れ戻しに来た大崎部長の気持ちが分かるようになった。数十年後には社長の気持ちが分かるようになるのだろうか。
 私はこれからもずっと『ビーチボーイズ』を見続ける。月9のトレンディドラマは最高だ。
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