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[2024/06/02] ブログ動物園の歩き方
動物園の歩き方(3)檻の中にいる動物の写真撮影
 動物園では、檻の中に動物がいます。
 最近は檻ではなくて透明のガラス(アクリル)だったり、動物が外に飛び出ないように計算された構造にして低い柵だけがあるような動物舎も増えてきました。でもやっぱり今も檻の動物舎はある。
 檻の中にいる動物は、ぶっちゃけ見づらい。最近は見やすい動物舎が増えたので余計にそう感じてしまうようになった。
 まぁ、それでも、ちょっと見づらいだけでちゃんと見える。特に問題はない。

 檻があって困るのは、写真を撮る時。
 檻が邪魔になって動物が綺麗に撮れない。撮った写真を後で確認すると、現地で見てたイメージと違ってガッカリしてしまう。

 ちなみに、高級なカメラとレンズで撮影するなら「檻を消す」というテクニックがあります。簡単に説明すると、「檻の向こうにいる動物だけにピンポイントでピントが合うようにして、手前にある檻はピントが合わず物凄くボヤーッと見ずらくさせて、ほとんど消えたように写す」というテクニックです。
 色んなカメラの解説サイトでたくさん解説されているので、詳しく知りたい人は検索してそっちを見てください。
 なお、このテクニックはスマホとかコンデジとかでは無理です。撮影時の様々な設定を自分で微調整できるようなカメラとレンズでなけば出来ません。

 檻を消せないスマホとかコンデジとかで檻の中の動物を撮る時は、まずは必ず動物にしっかりピントを合わせるのが重要。

 カメラの画面をしっかり確認して、どこにピントが合ってるのかちゃんと確認しましょう。檻にピントが合って動物がボヤけてしまっている時は、檻の向こうにいる動物のほうにピントを合わせるように操作する。
 スマホやコンデジは、ちょっとでも動かす度に自動でピントを合わせ直そうとしてしまう為、ついさっきは動物にピントが合ってたのにいつの間にか檻のほうにピントが合ってしまって動物はボヤけてる、ということが頻繁におきてしまいます。カメラを構えて写真を撮る直前に毎回必ず忘れずにピントを確認してください。

 最近のデジカメやスマホなら、画面の中をタップすればそのポイントにピントが合うはず。檻の向こうにいる動物をタップするのはなかなか難しいです。機種によって操作方法が違うかもしれないので、ちゃんと事前に確認して練習しておいてくださいね。練習あるのみ。必要なのはセンスではなく練習です。
 まずは動物にピントを合わせる。それが基本中の基本。そしてその上でしっかり気を付けることがあります。

 動物の目が檻と重ならないようにする。

 動物の目が見えているだけで、写真の印象が全然変わります。
 動物の顔の全てのパーツが見えていることが理想ですが、それはなかなか難しいので、動物の目を特に意識して、少なくとも目だけは見えるようにする。

 例えば、こんな感じ。
 檻の中で歩いてるライオン。
 タイミングがズレてしまって、目が見えない写真。鼻も口もよく見えない。

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 顔のパーツが全然分からない。極端に言ったら、何の動物かすら分からないかも。

 そして、目がバッチリ見える写真。鼻も口もよく見える。

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 パッと見て、ライオンだ!って分かります。
 目が見えるだけで、印象がかなり変わります。動物が活き活きとして、迫力が出ます。

 他にも、こんな感じ。

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 動物園で動物の写真を撮る時は、どんなポーズしてるか?とか、全身が入ってるかどうか?とか、そういうことにばかり気を付けがちですが、檻の中にいる動物を撮る時は、一番重要なのはそこじゃない。
 気を付けるのは動物の顔。遠くにいる時は、顔全体が檻と重ならならずに写るようにする。近くにいる時は、目が檻と重ならならずに写るようにする。

 カメラを構える位置や角度をちょっとずつ動かして、自分自身の立ち位置もちょっとずつ動いて、画面をしっかり確認して動物の目と檻が重ならないポイントを探す。
 探しづらかったら、だいたい良さそうなポイントでカメラをゆっくり動かしながら連写して、後で確認して良い写真だけ残して他は消す。もしくは、カメラをゆっくり動かしながら動画を撮って、後で確認して良いタイミングのところのキャプチャ(スクショ)を取る。

 あとは、目じゃなくても、写真に撮って残しておきたい動物の身体のパーツが檻と絶対に重ならずに見えるようにするものいいと思います。

 例えば、あくびしてる口の牙と舌とか。

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 寝てる時の肉球とか。

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 僕は、写真を撮ることは「思い出の記録を鮮明に残す」ことだと思っています。それは動物園で撮る動物の写真でも同様です。
 動物の珍しい決定的瞬間を狙って撮ることだけが動物園で写真を撮る目的ではないと思います。動物の珍しい決定的瞬間の写真だけが最高の写真ではないと思います。
 動物園で動物を見た時のイメージを出来るだけそのまま写真として残して、後で見返した時に色んな楽しかった思い出を鮮明に振り返れる写真こそが、最高の写真だと思います。
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