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[2024/06/09] ブログ動物園の歩き方
動物園の歩き方(4)水族館へ行く時の服装
 動物園や水族館に行く服装に悩む人が多いみたいですね。
 たくさん歩くし、場所によっては歩きずらい道もあるし、水族館は館内が暗いし、普通ではないちょっと特殊な場所ではあります。

 動物園に行く服装は、動きやすければ何でもいいと思います。
 例えば、僕は旭川市に住んでいて旭山動物園によく行きますが、旭山動物園はその名前通り「旭山」という山にあるので、園全体が斜面で坂になっています。動物園に行く服装の最優先事項は絶対に「動きやすさ」です。

 水族館に行く服装も「動きやすさ」が最優先事項ではあるのですが、水族館は整備された屋内を見て周る施設が多くて、屋外に出るのは一部だけで、動物園ほど「動きやすさ」を特に考えなくても大丈夫だと思います。
 水族館の場合は、その他に考えておかなければならないことがあります。

 水族館へ行く時の服装は、黒系の暗い色で、出来るだけ模様がない無地。

 つまり、水族館に行く時の服装は「動きやすい黒系」がお勧めです。
 明るい色の服は、水槽に反射して写り込んじゃうんです。黒系の服でも明るい色の模様が入っていると水槽に反射して映り込んじゃいます。すると、水槽の中にいる生物が見づらくなっちゃいます。
 僕は水族館に行く時は真っ黒な長袖のシャツを着ていきます。水槽に反射しない黒系で、腕の肌色も出さない長袖。真夏でもいつでも必ず真っ黒な長袖のシャツです。それに暗い系統の色のパンツと、黒い帽子と、最近は黒いマスクも。

 例として、こんな写真をご覧ください。
 大水槽を正面から撮っています。向かい側にある小さな水槽や説明書きが大水槽に反射して写っています。

画像
 でも、この写真を撮る為に正面に立っているはずの僕自身は写っていません。正確に言えば写ってはいます。真ん中辺りに向かい側のものが何も写っていない部分があります。その辺に僕は立っています。ただの影のようになっていて全く気にならなくなっていると思います。これが黒系の服装の効果。

 ファッション系のサイトを見ると、「水族館は暗いので明るいファンションで華やかに!」なんてアドバイスしてるのを見かけることがあります。
 その影響かどうか分かりませんが、全身が真っ白な服でキラキラのアクセサリーを付けてる女性とか水族館で結構よく見かけます。
 水槽にものすごく反射するので、水槽がものすごく見づらくなってると思います。困ってるような様子で顔の角度とか立ち位置とかを頻繁に変えてる人がいると、見づらくない?楽しめてる?って心配になっちゃう。

 水族館好きな人から「一緒に水族館に行こう」と誘われた時には、無地の黒系の服装で行ってみてください。それだけで相手は「この人ちゃんと分かってる!」と感動して好感を持ちます。ソースは僕自身。

 最近は動物園でも大きな水槽をガラス(アクリル)越しに見る施設が増えてます。例えば旭山動物園だとペンギンの水中トンネルとか、アザラシのマリンウェイとか、ホッキョクグマのプールとか。
 でも動物園の場合は、そういう場所は一部だけでほとんど屋外なので、色よりも何よりもやっぱり「動きやすや」最優先。そして季節ごとの気温に合わせて夏なら「涼しさ」、冬なら「暖かさ」が優先。
 僕は水族館に行く時は真っ黒な長袖のシャツですが、動物園に行く時はその日の天気や気温に合った動きやすい服装で、その中で出来るだけ暗い系統の色を選ぶようにしています。

 ちなみに、水族館へ行く時の服装については、カメラで写真を撮っている人が自分の主張を他の人に強く押し付けたりして、物議を醸すことがたまにあります。水族館で写真撮影してる人と喧嘩になった、みたいなSNSの投稿を見たこともあります。
 明るい色の服は水槽に反射して写り込んじゃから、そういう人が水槽の近くにいると写真を綺麗に撮れない。だから、配慮して暗い色の服装を着るべき、というのがカメラで写真を撮ってる人の主張。

 でも、カメラで写真を撮ってる人の主張なんて全く聞く必要ないと僕は思ってます。そもそも水族館は写真を撮る為の場所ではない。「写真を撮ってもいい場所」「良い写真が撮れる場所」ではあるけど、「写真を撮る為の場所」ではない。そこを勘違いしてる野郎が多い。
 まず、明るい色の服の反射の写り込みを軽減できるような機材や部品を揃えろ。そして、明るい色の服の反射が写り込まないようなポジション取りや画角を考えろ。目の前にある状況の中でベストの写真を撮れよ。そんなテクニックもアイデアも無い奴が偉そうにしてんじゃねーよ。みんな同じ金額の入場料を払っている対等の立場なんだよ。そんなに写真撮りたいなら数十万とか数百万とか使って海のド真ん中に行って写真撮れよバーカ。
 そう思ってます。心の底からそう思ってます。

 そう思ってる上で、それでもやっぱりあえて言いたい。

 水族館へ行く時の服装は、動きやすい黒系。
 これ一択です。

 せっかく水族館に来たのに、水族館って入場料もなかなか高いのに、水槽の中の生物がよく見えないのは勿体ない。
 あと、デジカメで本格的な写真撮影はしなくても、スマホで撮るくらいはするでしょう。水槽を綺麗に撮れたほうが、映える写真になる。
 なお、水槽の前で自撮りする時は、水槽の前に立って水槽を背にして正面から撮るのではなくて、水槽を見ている風のポーズで横(斜め)から撮るのがいいです。動きがあるので物語が想像できるし、水槽は明るくなってるのでライトの役割をしてくれます。

 水族館で高級なカメラを持って写真を撮ってる人に迎合する必要はない。
 ただ、自分自身が楽しむ為に、黒系の服装をお勧めします。

 一度だけ水族館で見掛けたことのある女性で、服装がもの凄く印象に残っている人がいます。
 ゴスロリ。
 真っ黒なリボンがたくさんついた真っ黒なワンピース。真っ黒な帽子。真っ黒なマスク。真っ黒な手袋。真っ黒なブーツ。いわゆるゴスロリの衣装のようでした。全身が真っ黒。水槽に全く反射しない。全く写り込まない。でも、唯一無二で可愛くて華がある。
 一見すると動きづらそうなのですが、その人は着慣れているのでしょう。軽快に動き回っていました。
 僕は思わず目を奪われてしまいました。館内に点在する水槽を見て周る姿は、可愛いスカートがふわふわと舞っていて楽しそうに踊っているようでした、

 意図的なのか?偶然なのか?その人がなぜゴスロリで水族館に来たのか分かりません。でも、僕は心から感動しました。これこそが究極の水族館ファッションだと思いました。
 ファッション系のサイトでも、水族館に行く服装として的外れな明るい色なんていうつまらないものを横並びで勧めたりしないで、「全身真っ黒のゴスロリ」を勧めるくらい尖ってみればいいのに。
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