知り合いの人で、写真を撮影する時にデジカメのあらゆるオート機能を全く使わない人がいる。細かいものまであらゆる設定を手動で行い、オートフォーカスも連写も全く使わない。スマホで写真は撮らない。
身内で集まって遊んでいる時のスナップ写真ですらデジカメでオート機能を全く使わずに撮る。
写真の撮り方なんて人それぞれ自由で構わないとは思ってる。
でもその人が面倒なのは、自分がデジカメのあらゆるオート機能を全く使わず全て手動で行っていることを異常なくらい強調して自慢げに喋り、使っている人のことをズルして悪いことをやっているかのように小馬鹿にして蔑む。スマホのカメラはオモチャだと言って切り捨てる。
デジカメのオート機能をなぜそんなに毛嫌いするのか?意味が分からない。
そんな人なのに、撮る写真はハッキリ言って下手クソなのだ。いつもピントが合わずブレブレで明るすぎたり暗すぎたりしてちゃんと写ってない。だけどその人は「俺はオート機能を使ってないから」と言いながら自信満々に見せてきて、綺麗な写真を撮った人には「どうせ自動で撮ったんだろ?」「どうせ連写した中の1枚なんだろ?」「どうせスマホで撮ったんだろ?」と言って全く認めようとしない。
その人の中の価値観として、「良い写真を撮る」よりも「オート機能を全く使わずに手動で撮る」が上にあるのか。
でも、オート機能を全く使わずに撮ることに拘っているとしても、自分の写真がブレブレだとか、こっちの写真のほうが綺麗だとか、そういうことは見て簡単に分かることだと思うんだよね。
いや、分かってるけど認められないのか。
オートか手動かどっちかという二者択一じゃなくて、オートの設定を利用したほうがいいこと、手動で設定したほうがいいこと、時と場合によって両方を上手く組み合わせればいいと思うんだけどなぁ。
この人だって最初は良い写真を取ることが目的だったと思うんだよね。その為に、楽なオート機能を使わずに面倒でも自分でやることに拘ったんだと思うんだよね。だけどどこかで道に迷っちゃったんだろうなぁ。
たまにいるんだよね。こういう人。目的を達成する為の手段のはずなのに、いつの間にか当初の目的よりも手段の拘りの方が上になっちゃって、その拘りを強く自己主張してるうちに後に引けなくなっちゃう人。
強がらずに道を戻って楽すればいいのに。