6時過ぎに旭川市の自宅を出発。9時過ぎに札幌市内の駐車場に到着。
目的の「AOAO SAPPORO」は狸小路にある商業ビル「モユクサッポロ」の中の4~6階にあります。札幌駅前通りと狸小路商店街の交差点。ススキノまでおよそ500メートル。大通りまでおよそ500メートル。JR札幌駅までおよそ1キロ。ほとんど札幌の街のド真ん中と言ってもいいような場所。ガチの街なか水族館。
ちょっと離れているけど料金が安い駐車場に車を停めて歩いていく。ゆっくり歩いて、オープン時間の10時にちょうど到着。
「AOAO SAPPORO」は去年(2023年)の7月にオープンした新しい水族館です。去年は入場の行列が出来ていて、ビルの外にまで待機列が出来てたけど、今はもう無い。事前にネットで入場チケットを買ってあるので、入場ゲートに直行してスムーズに入場。
4階(AOAO SAPPOROの最初のフロア)は「ラボ」という名称が付いており、生物の育成や管理に関する作業や装置なども見ることができます。普通の水族館とはちょっと違っていて興味深くて面白い。
5階(2番目のフロア)は、様々な水槽があり、ちょっと珍しい様々な生物がいます。
一押しの見所はヘコアユ。横長の大きな水槽にヘコアユがたくさんいます。ヘコアユが泳ぎながら広がったり集まったり、どんどん変わっていく光景が圧巻。
ちなみに、ちょっと変わった見方として水槽を縦に見ると、奥行きがあってヘコアユが密集していて、見たことのない面白い光景になります。
6階(3番目のフロア)にはペンギンとクラゲがいて、大きなスクリーンがあります。
フェアリーペンギン(コガタペンギン)可愛い!
公式ホームページで「フェアリータイム」を確認して行くことをお勧めします。この時間にお魚を食べたりしてフェアリーペンギンがアグレッシブに動き回ります。
フェアリーペンギンを見れるのは本当に貴重です。素晴らしい。北海道内でフェアリーペンギンがいるのはこの「AOAO SAPPORO」だけ。日本全国でも10ヶ所もありません。
この貴重さに気付かない人がたくさんいるのがもどかしい!
フェアリーペンギンをチラッと見ただけで「なんだ、ただの小さなペンギンか」とか言ってすぐに離れていく人がすごく多い。そりゃあ、イワトビペンギンに比べたら小さいし地味だし迫力ないだろうけどさ。でも、イワトビペンギンは他の動物園や水族館にもいるけどフェアリーペンギンはいないのよ。もっと興味を持とうよ。もっとよく見ようよ。本当にもったいない。
イワトビペンギン。
「AOAO SAPPORO」と言えばイワトビペンギン。ここが「AOAO SAPPORO」のメイン施設と言っても過言ではないでしょう。
大きなプールの中に六角形のブロックを組み合わせて形成された陸地。
初めて見た時は「なんだこの人工的なものは?」とビックリしました。どれだけ自然に見せるか?というのが多くの動物園や水族館が目指している理想だろうけど、ここは全く真逆のコンセプト。
でも見ていると、イワトビペンギンがジャンプしまくる。こんなに動き回るイワトビペンギは今まで見たことなかった。おそらくイワトビペンギンがジャンプするように計算して配置してるのでしょう。最初とは別の意味でビックリしました。
https://www.youtube.com/shorts/oRhfNdVcqL4
イワトビペンギンのプールは上から見るだけじゃなくて、横から見ることもできます。水面の高さが立った大人の目線くらいの高さになっていて見やすい。これがものすごく面白くて、お勧めです。
水中をすごいスピードで泳いでいくイワトビペンギン。水面をプカプカ浮いてるペンギン。水面をジャンプするイワトビペンギン。陸地にいる時とは全然違う姿を見せてくれる。
https://www.youtube.com/shorts/P2RA9AXcDrQ
イワトビペンギンの隣のエリアはクラゲがいます。
様々な水槽を様々な見方で楽しめます。癒される~
奥から見ると、研究所のようなちょっと怖いような不思議な感覚。
幅約20メートルの大型スクリーンがある「ブルールーム」という名称の部屋もあります。スクリーンと床に普段は海?水中?みたいな模様が映っていて、人が歩いたりスクリーンに近づいたりすると、それに反応してスクリーンと床の模様が動きます。
広いスペースがあるので小さな子供が走り回ります。そうするとお父さんやお母さんが「走ったら危ない!他の日の迷惑にもなるから静かに座ってなさい!」って怒る。でも、子供が走り回るとそれに反応してスクリーンと床の模様がめちゃめちゃ動くので、責任のない第三者としては「子供達もっと走り回れ!」とか不謹慎なことを思っちゃう。
また、1時間に1度、シャチやクジラが泳ぎます。大迫力!
ちなみに、6階には「シロクマベーカリー&」というパン屋さんがあります。テイクアウトして館内を持ち歩いて食べることができます。ペンギンのプールやクラゲの水槽の前にテーブルが置かれており、のんびりと食べながら見ることも可能です。
だいたい一通り見て13時半くらい。館内をもう一度ぐるっと見て周って、ミュージアムショップの商品を隅から隅まで見て、14時過ぎ。
外に出て、駐車場まで歩いて、14時半くらい。車に乗って、家路に着く。旭川市の自宅に17時半くらいに到着。
ところで。
去年の秋以来、半年ぶりくらいに「AOAO SAPPORO」に来ましたが、お客さんの層が大幅に変わったように思いました。
去年、オープンしてすぐの頃は、生き物好きで水族館好きだから来たという人が多かった。服装、持ち物、見方、動き方、などで分かります。あとは新しく出来た施設を見てみたくて来た人。どちらにしても「AOAO SAPPORO」が目的で来ていたお客さんが多かったと思います。
それに対して今回は、「AOAO SAPPORO」が目的ではない人が多かったように感じました。買い物のついでに寄ったお母さんと子供、遊びに出掛けて寄ってみた友達グループ、何だかよく分からないけどビルの中にあるから入ってみた人、等々。あくまでも想像ですが、服装や聞こえてくる話声から察するにそういう人達が多かったと思います。
街の中にある水族館としては、これでいいのでしょう。すごく混んでいるわけではないけど、それなりに大勢のお客さんが来ていて、今のところ成功でしょう。
ただ、普段から水族館や動物園に行っている人間としてはものすごく違和感がありました。いつも行き慣れている水族館や動物園ではみんなの暗黙のルールのようになっている行動が通用しなかったり、生き物を見るよりも映える自撮りに一生懸命な人がたくさんいたり、他の水族館や動物園とは違う雰囲気でした。
でも郷に入っては郷に従え。「AOAO SAPPORO」はそういう場所なんです。その違いを理解して気を付ければ「AOAO SAPPORO」はむちゃくちゃ楽しいです。ここでしか見れない光景がたくさんあります。素晴らしい水族館です。