地元なので、一年中ほぼ定期的に旭山動物園へ行っていますが、毎年7月上旬は比較的空いてるような気がします。
と言っても、旭山動物園はオープン前から入園の長い行列ができるような動物園なので、他の動物園や水族館に比べれば一年中いつでも常に混んでいます。あくまでも旭山動物園としては「比較的空いてる」という話。
もうすぐ夏休みやお盆休みがあるので、この時期にわざわざ時間を作って来ようとは思わないかな?なんて個人的に勝手に分析してます。
ぺんぎん館。
水中トンネルに入り、人が少ないのでゆっくり鑑賞。ペンギン達が気持ち良さそうに泳いでる。
陸地にいるペンギンは少ない。
暑いので、ペンギンの大半は屋内に入ったまま出てこない。屋外に出てきているペンギンの大半はプールに入ってる。
あざらし館。
ここも人が少なくて動きやすくて見やすい。マリンウェイのすぐ近くに行って、アザラシが正面を向く最高のポジションで鑑賞。
屋外に出て、プールでのんびりプカプカしてるアザラシも鑑賞。
もうじゅう館。
アムールトラの動物舎に着いた時は散歩していたけど、何周かしてすぐに奥の方の日陰になってるところに行って座り込んで、そこからもう動かない。
ライオンの一家は、みんなグダーっと寝てる。たまに動くけど、体勢を変えたり場所を少し移動するだけで、それ以上は動かない。
ユキヒョウのユーリも奥の日陰になってるところに座り込んでいました。しばらくすると動き出したけど、更に奥に入って引きこもり。
アムールヒョウのデンくんとみらいちゃんは同居中。特に仲が良い感じでも悪い感じでもなく、お互いを特に意識してる感じではなく自然に同居してました。
これで、もうじゅう館を一周。
そういえば、動物がいない動物舎に向かって大きなレンズのカメラを構えている人がいました。「ここに動物はいません」という看板が付けられてるんだけど、見えてないのかな。それとも、その人にだけ何かが見えてるのかな。
カメラを構えてる人がいるので、そこを通る人達が「ここには何の動物がいるんだろう?」って感じで動物舎の中を覗き込んで動物を探すんだけど、結局どこにも何もいなので離れていく、という光景がありました。
あれは一体何だったんだろう。謎。
時計を確認すると、11時過ぎくらい。
いつものルーティンなら次はほっきょくぐま館に行ってホッキョクグマの「もぐもぐタイム」を見るのですが、今日は訳あって泣く泣くスルー。
レッサーパンダ。
マヌルネコ。
シロフクロウ。
ここから更に上に登っていくのは、去年の秋以来、9ヶ月ぶり。
オオカミは、1頭が寝ている姿だけギリギリ見えた。他の狼は見える場所に全然いない。残念。
エゾヒグマのとんこ。元気そうで良かった。
ワシミミズク。
オオワシ。
おらんうーたん館。
色んな動物たちを見ながらゆっくり歩いて、やっとここまで来れた。時計を確認すると、11時40分。ちょうど間に合った。
11時45分になり、オランウータンの「もぐもぐタイム」開始。
自分の歩くスピードを考えて、この時間に間に合う為にホッキョクグマをスルーして来ました。
今日の「もぐもぐタイム」はモリトくん。
久々に会ったモリトくんは、オランウータンのオスの特徴である顔の横のでっぱり「フランジ」が大きくなっていました。
父のジャックさんが2月に亡くなって、それからフランジが大きくなったそうです。同居してなかったので直接の影響はないと思うのですが、匂いとか、音とか、雰囲気とか、何かしら感じるものがあって、「自分がここで一番上のオス」という自覚が出たのでしょうか。
スタッフさんがモリトくんに食べ物をあげながらオランウータンについての解説を話す。けっこう勘違いされがちなのだけど、「もぐもぐタイム」は動物に芸をさせる時間ではない。だから、見ていても特に何も起こらないので、途中で離れていく人が結構います。
でも、最後まで見ていて欲しい。決して動物に芸をさせる時間ではないけど、動物が面白い動きをする可能性が高い時間ではあります。
スタッフさんのお話が終わり、最後に遠いところへ食べ物を配置すると、モリトくんがお客さんの頭上を綱渡りして食べ物を取りにいく。毎回旭山動物園の有名な見所のひとつ。
芸として指示を出してやらせていることではないから毎回必ずやるとは限らないけど、自分の経験として、やる確率には非常に高いと思う。
テナガザル。
この日はずっと歌っていた。テナガザルの美しい歌声が園内に響き渡る。
ブラッザグエノンとアビシニアコロブス。
好きなんだけど、よく見える位置にいなかった。
ワオキツネザル。
暑くても元気いっぱいに食べて遊んで走り回る。
時計を確認すると13時くらい。そろそろ折り返して戻っていこうか。
来た道ではなく、もう一方の図書館やこども牧場があるほうの道を歩いて行く。ずっと歩いていくと、かば館・きりん舎に着く。こちらの道は、ぐるっと遠回りになって距離は長いけど、下り坂が緩やかで歩きやすい。
旭山動物園の中では歩きやすいほうの道ではあるけど、下り坂はやっぱり苦手で歩きづらい。登り坂はひたすら頑張って脚に強い力を入れ続ければいいので、疲れるだけでガンガン歩ける。下り坂は、脚を前に出しつつブレーキも掛けなきゃならないので、力を入れる加減が僕にはなかなか難しい。
でも、去年に比べると、下り坂をちょっとだけスムーズに歩けるようになった気がする。着実に進歩はしているようだ。
かば館に到着。
屋外に百吉さんがいるけど水に潜ったまま動かない。しばらく見てたけど特に何も動きがないので、移動。
きりん舎。
あさひくんがのんびり食事中。
キリンをボケーっと見てたら、後ろからお客さんの歓声が聞こえてきた。なんだ?と思って振り返ると、カバの百吉さんが口を大きく広げていた。
しばらくこの状態のまま。みんなに見せびらかすように広げたままでいる。僕も急いで近くに寄って急いでカメラを構えて写真と動画を撮った。充分に撮れるくらいの時間ずっと口を開けてくれていた。
数分はずっと開けていた。凄いもの見たなぁ。口を閉じて水に潜ってからもしばらくはお客さんの興奮が収まらずにザワザワしていた。
かば館の中に入る。屋内には旭子さんと凪子ちゃんの親子。プールに潜っているので、急いで地下に降りて大きなガラス面へ行く。
見始めた最初は普通に泳いでたけど、いつの間にか2頭がぶつかり始めた。頭突きしたり、体当たりしたり。じゃれ合ってるだけ?喧嘩?何だろう。何がきっかけかは分からない。急に始まった。
そのうち、口を開けて噛み付くような動作もして暴れだした。これは完全に喧嘩だ。ヤバイんじゃない?大丈夫なのかな?ドキドキしならがら2頭の喧嘩を見守りました。
大きな身体の2頭のぶつかり合いは、ものすごい迫力。水中なので浮遊して上下前後左右にびゅんびゅん飛び回っての攻防。映画で見る怪獣バトルのよう。
よくある「最強の動物は何か?」という論争。その答えとしてよく聞くのが「カバ最強説」。こんな喧嘩を見ると、やっぱりカバが最強なのかもと思えます。
でもこれは映画じゃない。現実の出来事。本当に大丈夫なの?どうしよう?スタッフさんに報告したほうがいい?とか思ってたら、いつの間にかぶつかり合わなくなって、何事も無かったかのようにプールの中を普通にいつもの水中散歩するようになりました。見ながら撮影していた写真や動画の時間を確認すると、10分間くらいの出来事。
時計を確認すると14時。いい時間。今日も面白い光景をたくさん見れた。大満足。帰宅しよう。